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雪の日に祝福を・・・。
第3章  予定通りの結婚式
  


 再会などしたくなかった。私の唯一手に入れた〝愛〟さえも簡単に奪われた。
 2人の前で死んでやろうとか、何度も思っても行動出来なかった。私は、弱いのかそれとも初めからあっさりと引き渡せるくらいにしかヒト想えない欠陥品なのか・・・と。
 答えなどない。眠れず酒を煽っても酔えない私は、どこまで鈍いのか。
 確かに、泣けたのに。。。

 ずっと考えていた・・・いったい〝なにを〟すれば2人に私を焼き付けられるのかを。。。


 《 《


「月依・・・」


「なによ、早くワインのおかわり!」


「ダメだ。何杯飲んだと思ってる。」


 行き付けのバーのマスターが今日は、いやに口うるさい。


「今日はねぇ、全然酔わないの!ミラクルッ!さぁ、あるボトルぜ~んぶ持って来て!!」


 普段ならワインを空けることなど無理なほど酒に弱いのだが今日は、ウィスキーなどに手を出しても酔いが来ない。


  
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