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雪の日に祝福を・・・。
第3章  予定通りの結婚式
  


 雪の中歩いて辿り着いたのは、このバーであった。そして飲み始めたのだが全く酔わないのだ。


「マスター出してあげたら。」


「おっ、君イイ子だねぇ。ほら、早くぅ~」


 アルバイトくんにも少々絡みながらグラスを差し出す。


「じゃあ、これで最後だ。」


 渋々グラスにワインを注ぐ。


「え~!」


「本当にこれで止めておけ。明日も仕事だろう?」


 膨れっ面に諭すように言ってやる。


「判った。判りましたっ!これを飲んだら帰ればいいんでしょう?」


「そうそう、いい子だな。」


「ふん!」


 子ども扱いをされたこととお酒を頼んだ分出してくれないことに腹を立てながらワインを一気飲みして乱暴にグラスをカウンターに置く。


「おっ、飲み終わったな。タクシー呼んでやるから待ってろ。」


 グラスが空になったことを確認して奥の電話に向かう。


  
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