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雪の日に祝福を・・・。
第5章  失った世界の景色
  


「判れば宜しい。寒いから早く行くわよ。」


 明らかに元気をなくした青年の腕を掴んで再び歩き出す。


「(失敗、した・・・)」


 自分に掴まっている女性は、見下ろせる背丈が愛らしく瞳に映る。


「あっ、ほらほら。今日もやってる。」


 しばらく歩くと喜々とした声がしてハッとした。


「月依さん・・・いま〝今日もやってた〟って言いました?」


 赤提灯を見付け気になる言葉を訊き返す。


「え?」


「毎日やってるから誘ってくれたんじゃないんですか?」


「ああ。ゲンちゃんの屋台は、不定休なの。行きましょ。」


 困惑する青年をグイグイ引っ張られてのれんをくぐる。


「ゲーンちゃん!」


「おや、月依ちゃん。久しぶりだなぁ。」


「うん。今日は、のれん下げていたのね。」


 言葉を交わし椅子に座る。


  
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