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雪の日に祝福を・・・。
第1章  手記
  


「い、いいえ・・・」


 なぜか胸の奥がチクリと痛む。


「医師《センセイ》、心配なんだよ。月依ちゃんが。」


「なぜですか?私は、病気じゃないのに・・・」


「ううん。月依ちゃんは、ちょっと・・・病気かなって思うよ。」


「??」


 その言葉に衝撃を受けた。


「〝病、気〟・・・?」


「うん。
 お父さんとお母さんが瑠々ちゃんに付きっきりで〝寂しくは、ない〟?」


「さ、〝寂しくなんて〟・・・ありません。」


 真っ直ぐに見つめられ問われてしまうと見透かされたようで声が震えて言葉がのどに痞《ツカ》える。


「本当に?
 今日は、誕生日だったよね?いつもきちんとお祝いしてもらってる?」


「っ・・・」


 それは、核心を突いた質問だった。


 妹が生まれてからまともに誕生日を祝った記憶がない。
 しかしソレに気が付いて吠えたら〝負け〟な気がしていた。


  
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