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雪の日に祝福を・・・。
第6章 年下の男の子
「あ・・・」
「ふふ、本気したの?」
「からかったな!」
「私が仕事好きだって忘れてたでしょ。この薄情者。」
笑ってデコピンをお見舞いする。
「痛っ!!」
「ほら、仕事しなさい。」
自分のことなど気遣わなくていいと伝えると会話は、終わった。
さらりと声を掛けてくれる彼の態度は、とても危険だった。
「おーい、飯行こうぜ。」
「いや。俺は、いい。」
「なんだよ。付き合い悪いな。」
同僚に絡まれる。
「いや、弁当があって・・・」
「おうおう、いいね~新婚さんは。俺たちは、今日も寂しく定食食べに行くしかないな。」
「「行こう!」」
同僚たちは、酷くやっかみからかいながら昼ごはんに出掛けて行く。
「俺、屋上で食べるから。」
「気にしないで此処で食べて。」
全くパソコン画面から1度も視線を逸らさずに答える。