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雪の日に祝福を・・・。
第6章 年下の男の子
「じゃあ、温めてあげようか?」
「は?
(気持ち悪っ。)」
露骨に表情に出てしまう。
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃん。」
「いいから、どいて。」
避けてドアに近付こうとする。
「おっと、捕まえた!」
腕を掴む。
「一緒にお酒でも飲もうよ~バーで飲み損ねたんでしょ?」
「・・・なんで、知って。。。」
「チャンスを待ってたんだよ。」
「〝チャンス〟って・・・まさかずっと付けてたわけ?」
いやな空気に包まれる。
「正解。」
「っ!!?」
背筋の凍りそうな不気味な笑顔を向けられた。掴まれた腕が痛む。
「判ったから、とりあえず手を放して。」
「だめだめ。逃げる気でしょ?」
「(あったり前じゃない。気味が悪いわよ。)
本当に痛いから。」
相手を刺激しないように心がける。
「それなら・・・っ。」