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雪の日に祝福を・・・。
第6章 年下の男の子
「っ、ちょ・・・!!?」
男が後ろに回り紐で腕を縛ってきた。
「これで〝握ってる〟ことには、ならないよね?」
「ばっか、じゃないの!紐で縛ったってキツかったら意味ないでしょ。」
「煩いなぁ。口閉じちゃおうか。」
もう1人がすかさず間に割り込む。用意していたガムテープを取り出す。
「はっ、本気?よく考えなさいよ。」
「よく考えた結果がこれだよ。」
男たちの一瞬で判るほどの狂気に満ちた瞳。
「放しなさい。」
身体をよじりながら声を荒げた。
「ちゃんと、押さえてろ!」
「ちょっと、コンビニの前なんだから!カメラッ!防犯カメラに映ってるわよ!!」
男たちに対抗する術がなかった。その為コンビニの防犯カメラを味方にすよりなかった。
「チクショウ!」
「ほら、ね。解放してくれたら未遂よ。意味が判るわね?」