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雪の日に祝福を・・・。
第6章 年下の男の子
少しだけ怯《ヒル》んだ男たちに優しく語り掛ける。
「大丈夫だから、放して。」
場を荒らさないように優しく話す。
「っ、煩いっ!!」
「っ!!?」
慌てたのか男の右ストレートが飛んできてまともに食らってしまった。
「痛・・・・・・」
「煩いんだよ!!」
殴ってしまったのは、〝防犯カメラ〟というワードにパニックを起こしたからだ。外の異変に気が付きだした店員がドアに近付いて来るのが見える。
店員の姿が見えたのでジェスチャーで〝電話をしてほしい〟と伝えた。
「もうぅ・・・女の顔になんてことをするのよ。口、なかが・・・切れた。。。」
右頬を押さえる。
「なんで言うことを訊かないんだよ!」
「ば、かね。訊いた、ら・・・終わり・・・じゃな、い・・・」
悪態をついて後ろ手に縛られたまま雪道に座り込む。
「もうっ。寒いし、痛いし!このバカッ!」