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雪の日に祝福を・・・。
第6章  年下の男の子
  


「ねぇ、月依さん。どっちのオッサン?」


「燵夜くん、落ち着い・・・て・・・・・・
 いま、しかるべき・・・人が、来るから・・・・・・」


 なんとか青年を止めたかった。


「ほらっ、紐を解いて。」


 青年を落ち着かせる為に紐を解かせることにした。


「判った・・・紐を解くからそのあと傷を見せてね。」


「うん・・・」


 返事をして背中を向ける。ようやく腕を解放されて身体が楽になった。


「傷は?」


「口の中、切ったの・・・」


「あぁ、本当だ。」


 血が少し溜まって赤くなっている。


「サイレン・・・」


「んっ、来たわね。店員さんに頼んだのよ。」


 サイレンと赤いライトが夜道に光る。


「大丈夫だよ、月依さん。警察が来てくれたから。」


 オッサン2人が慌てていた。しかし警官に勝てるハズもなく呆気なく捕まっていた。


  
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