- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雪の日に祝福を・・・。
第6章 年下の男の子
「いいえ。」
「月依、酷い顔してるな。」
乗り込んだ先の彼女の顔が痛々しい。
「でしょうね。思いっきりストレートが入ったもの。」
「では、出します。」
「お願いします。」
「燵夜くん、本当にありがとう。」
助けを呼んで傍に居てくれた青年に手を振る。
「いいえ、お大事に。」
ドアが閉まり隊員も乗り込んで救急車が出発する。
「お巡りさん。」
「なんですか。」
「あのオッサン2人共雇われてると思います。よく調べて下さい。」
「子どもに言われなくってもきちんと調べるよ。」
少しムッとしながらパトカーに乗り込みその場を去った。
「もうですか・・・」
主犯がなんとなく判ってイライラしながら自分も家路についた。
》 》
感情は、不思議だ。あのひと騒動の後私は、年末年始仕事を休んだ。