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雪の日に祝福を・・・。
第1章 手記
両親の愛の一欠片《ヒトカケラ》を求めてただ理想の娘として過ごしている自分のなんと滑稽《コッケイ》で惨めなことか・・・
渇望しても手を伸ばしても初めから届くハズなんて無かったのに。
〝病気になってしまう〟と警告してくれたそのとき私は、もう病気だったのだろう。己でも気が付かないうちに空気でいることが当たり前になっていた。
家族の中に参加などする必要などどこにもなかった。しかし〝妹〟は、私を参加させたがった。
《 《
学校の用事で忙しくしながら家族と関わらないようにしていたのに妹に呼び付けられて病室に行くハメになった。
「お姉ちゃん、遅いよ~」
「ごめんね。生徒会の居残りが長引いちゃって・・・」
そう答えると病室に医師《センセイ》と看護師、両祖父母に両親が居るのに気が付いた。
「よしっ。主役も来たし始めようか。」
「〝始める〟って、なにを?」