この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
籠鳥 ~溺愛~
第2章  

(こんな機会を与えてくれた鏡哉さんの期待に応えられるよう、完璧な家政婦を目指そう――!)

 美冬はそう決意し、バスルームから出た。

 しかし――。

(いや、違うな……)

 美冬は先ほどの『鏡哉が自分を保護した理由』を頭の中で全否定した。

 今の状況を説明できる鏡哉の気持ちはただ一つ。

(きっと、鏡哉さんは子犬を飼いたかったんだ)

 ブォーっというドライヤーの音と優しく髪を梳く大きな手を感じながら、美冬は小さくため息をつく。

 先ほど生乾きの髪でバスルームを出た美冬に、鏡哉が「私が髪を乾かす」と言い出して聞かなかったのだ。

 数分で完璧に乾かした鏡哉は、次は念入りにブラッシングをしてくれる。

「うん、サラサラで気持ちいい」

 背中まである長い黒髪を丁寧に扱ってくれる鏡哉が満足そうにつぶやく。

「そ、そうですか?」

「ああ、完璧だ。明日からも私が乾かすから」

「ええっ!?」

「これ、命令」

「は、はあ……」

 美冬はあっけにとられてそう返事をするしかなかった。

「さ、子供はそろそろ寝る時間だよ、おやすみ」

 鏡哉にぽんと頭を叩かれ、美冬は言われた通り、自分の部屋で床についた。

/188ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ