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婚約者の帰還(くすくす姫後日談・その1)
第4章 復習と上書き

「よくっ、ないっ!」
「え」
今まで素直に言われた通りにしていた姫が、泣きながら怒った声を出したので、サクナは我に返りました。
「…せっかく、いっしょに、いるのに…こんなの、やだぁ…」
「悪い!悪かった!やりすぎた」
前にも調子に乗ってやりすぎて姫を散々な目に合わせているというのに、毎度学習して居ません。
「…ぎゅってしないと、ゆるさないぃ…」
「分かった」
言うや否や立ち上がり、姫をぎゅうっと抱き締めました。
「も、やだぁ、ひとりでっ…サクナいるのに、さわってくれないぃ…」
「そうだな、そうだよな。俺が悪かった」
抱き締めたまま、よしよしと髪を撫でました。
「なんで、こんな、いじわるするのぉお…」
「う。」
姫にぐずぐず言われ、サクナの頭の中には「色々ヤッてお前がどこまでエロ可愛くなるのか見てみてぇ」という言葉が過ぎりましたが、それを言って姫に許してもらえるとは思えません。
もう少しまともな方の理由を言うことにしました。
「…上書きしてえんだよ」
「うわがき?」
「前にも言っただろ。お前が誰かとヤッたことは、全部俺がもう一度ヤッて、上から塗り潰してぇんだよ」
全部俺だけにしてぇんだ、と言ったサクナに、姫は泣いた後のぼうっとした頭で呟きました。
「そんなこと、しなくても、サクナだけ、なのに、」
「それは、分かってんだけどな…馬鹿な話だが、思っちまうもんは、しょうがねぇ」
「許してくれるか?」
「…しょうがないから、ゆるしてあげる。でも、」
ほんとはどんなことされてもすき、と姫が小さく呟いたのを聞いて、サクナは歓喜で暴走しかけ…ましたが、すんでの所で思いとどまりました。
せっかく許してくれたのですから、大人しくしておく方が賢明と言うものです。
「散々言うこと聞かせちまったから、今度はお前の言う通りにする。どうして欲しい?」
「いっぱいさわって。」
「そんなんで良いのか?」
「すごーくきもちよくして。」
「…欲が無ぇなあ」
お前すぐ気持ちよくなるだろ、と髪に口づけると、姫はくすっと笑いました。
「よくばりよ?してほしいこと、まだあるもの。」
「何だ」
「…いっぱいいれて、いっぱいだして。」
「…欲が無さ過ぎる」
サクナは立ったままで姫を撫でていましたが、寝台の縁に座って、姫を背中から抱き寄せました…すると。
「…あ!」
姫が驚いた様に小さく声を上げました。
「え」
今まで素直に言われた通りにしていた姫が、泣きながら怒った声を出したので、サクナは我に返りました。
「…せっかく、いっしょに、いるのに…こんなの、やだぁ…」
「悪い!悪かった!やりすぎた」
前にも調子に乗ってやりすぎて姫を散々な目に合わせているというのに、毎度学習して居ません。
「…ぎゅってしないと、ゆるさないぃ…」
「分かった」
言うや否や立ち上がり、姫をぎゅうっと抱き締めました。
「も、やだぁ、ひとりでっ…サクナいるのに、さわってくれないぃ…」
「そうだな、そうだよな。俺が悪かった」
抱き締めたまま、よしよしと髪を撫でました。
「なんで、こんな、いじわるするのぉお…」
「う。」
姫にぐずぐず言われ、サクナの頭の中には「色々ヤッてお前がどこまでエロ可愛くなるのか見てみてぇ」という言葉が過ぎりましたが、それを言って姫に許してもらえるとは思えません。
もう少しまともな方の理由を言うことにしました。
「…上書きしてえんだよ」
「うわがき?」
「前にも言っただろ。お前が誰かとヤッたことは、全部俺がもう一度ヤッて、上から塗り潰してぇんだよ」
全部俺だけにしてぇんだ、と言ったサクナに、姫は泣いた後のぼうっとした頭で呟きました。
「そんなこと、しなくても、サクナだけ、なのに、」
「それは、分かってんだけどな…馬鹿な話だが、思っちまうもんは、しょうがねぇ」
「許してくれるか?」
「…しょうがないから、ゆるしてあげる。でも、」
ほんとはどんなことされてもすき、と姫が小さく呟いたのを聞いて、サクナは歓喜で暴走しかけ…ましたが、すんでの所で思いとどまりました。
せっかく許してくれたのですから、大人しくしておく方が賢明と言うものです。
「散々言うこと聞かせちまったから、今度はお前の言う通りにする。どうして欲しい?」
「いっぱいさわって。」
「そんなんで良いのか?」
「すごーくきもちよくして。」
「…欲が無ぇなあ」
お前すぐ気持ちよくなるだろ、と髪に口づけると、姫はくすっと笑いました。
「よくばりよ?してほしいこと、まだあるもの。」
「何だ」
「…いっぱいいれて、いっぱいだして。」
「…欲が無さ過ぎる」
サクナは立ったままで姫を撫でていましたが、寝台の縁に座って、姫を背中から抱き寄せました…すると。
「…あ!」
姫が驚いた様に小さく声を上げました。

