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陽向の恋
第7章 七
「苗ちゃん、俺今スニーカー欲しいんだ……今度誕生日だし……プレゼントは……」
「陽向って、私の思い出に殆どいるんだけど……」
もじもじしながら頼んでくる陽向を見ながら、私は呟く。何でなの。これが運命という奴?ずる過ぎる。魔性なのはそっちだ。
「陽向、ありがとう」
私はそう言いながら、陽向の唇へ口付けた。周りは宴会で、皆気付いていない筈だ。……多分。
「えっ?!」
急に私がキスして驚いたのか、陽向は呆然としている。だけど、そのまま照れ臭そうに微笑んだ。