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冷たい微笑み
第2章 デート
助手席に載るとペアチケットを差し出された。

「何ですか これ。」

「見れば分かるだろ?水族館のチケットだよ。」

いつも飲食店だけ行って帰るだけだったのに。

「そんなカップルみたいなことせずに

彼女に誘って行って下さい。」

「それが…別れたんだ。」

「そうなんですか!じゃあ 私達がご飯いくのも

止めましょう!」

「何で?」

「もしよかったら

私の友達で彼氏募集中の子がいるから紹介…」


「必要ない。」

「でも彼女欲しいんでしょ?」

「…要らないんだよ。」

「…そうですか、また明日会社で…」

「待てってば!!」

ひぃ~っっ!

コワい顔全開だよー!威圧感ありすぎるー!

ここは早く帰りたい!

「じゃあ、ここで結構です。

ご馳走さまでしたー!」

都は勝山の腕を振り払い車を降りて駆けていった。
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