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冷たい微笑み
第1章 その男、手を出すべからず
追加の仕事を言い渡され、伝票入力を
営業部の皆が帰ったあとも一人で黙々とPCと
にらめっこしながら都は打った。
「何だ、まだ帰らないのか?遅いな。」
都の机の後ろから勝山が来る。
「嫌味ですか?課長。」
「…まぁな、俺なら半分の時間で終わるよ、
貸せよ、それ。手伝ってやるよ。
さっきから画面変わってなくて
こっちがイライラすんだよ。
こんなくそ簡単な画面で手こずるな。」
「きゃー怖い。
急に優しくされても何も出ませんよ。」