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異形疾病
第5章 ドクター「K」

ずっとドアの前に立っているのも、中にいる彼は嫌がるだろうかと思い、俺は小さなダイニングテーブルの向こう側へまわり込んだ。
椅子とテーブルの陰になんとなく隠れるように座り、隙間から曇りガラスを覗きながら自分の固くなった陰茎をしごいた。
今あのドアの向こうの、大きな鏡の前で股を開き、あいつは恥ずかしい格好で大量の糞を漏らし続けている。
漏らしながら快感に喘ぎ、震えて絶頂に達している。
泣いているだろう。病室のときのように、きもちいい…きもちいい…と。
肥大した陰茎の先から体液を飛び散らし、あるいは自分の顔にかかっているかもしれない。
そういう体になったのだ。
あいつは可哀想に、どうしようもなく卑猥な体になったのだ。
ドア越しに聴こえる彼の荒い息遣いと喘ぎ声で、何度も何度もオーガズムに達しているのがわかる。
股間から黄土色のものが次々に垂れ落ちている。
曇りガラスの向こうに目を凝らしながら、俺は目眩がするほど興奮し、激しく陰茎をしごいて自分の手の中に射精した。
約15分が経ち、悩ましい声は聴こえなくなった。
ぼんやり見ていると、ガラスの向こうで便座から降りてシャワーを使い始めた様子だった。
難儀だな、つくづく…。
外野からはこんなふうに勝手に欲情までされて。
俺だけだろうか?
考えてみれば何重にも捻れている。
患者相手に、この性癖。しかも同性だ。
俺はおかしいのか…?
自分をおかずにオナニーされていると知ったら、彼はどんな気がするだろう。
大手の一般企業では、幹部ともなると女性患者を個人秘書として雇うケースが多いと聞く。
表向きは秘書だが、細かなスケジュール管理などが患者に務まるとは到底思えない。
つまりは、その他「何らかの」要員として雇われているのだ。
善し悪しは別にして、それだって女性患者だ。
…まぁ、俺が知らないだけで男性患者の秘書もいるのかもしれないが。
シャワートイレのドアが開いた。
湯気とともに彼が顔だけ出して、着替えを取ってほしいと言う。
小さなタンスの引き出しから替えのスパッツを出してきて渡した。
湯気から糞便の臭いがした。
着替え終わって出てきた彼は、恥ずかしさと諦めの混在した表情で、消え入るように
ごめん…
と言った。
「何も謝ることはない。大丈夫か?」
頷く彼に、よし、じゃあ片付けの続きを終わらせてしまおうと明るく言った。
椅子とテーブルの陰になんとなく隠れるように座り、隙間から曇りガラスを覗きながら自分の固くなった陰茎をしごいた。
今あのドアの向こうの、大きな鏡の前で股を開き、あいつは恥ずかしい格好で大量の糞を漏らし続けている。
漏らしながら快感に喘ぎ、震えて絶頂に達している。
泣いているだろう。病室のときのように、きもちいい…きもちいい…と。
肥大した陰茎の先から体液を飛び散らし、あるいは自分の顔にかかっているかもしれない。
そういう体になったのだ。
あいつは可哀想に、どうしようもなく卑猥な体になったのだ。
ドア越しに聴こえる彼の荒い息遣いと喘ぎ声で、何度も何度もオーガズムに達しているのがわかる。
股間から黄土色のものが次々に垂れ落ちている。
曇りガラスの向こうに目を凝らしながら、俺は目眩がするほど興奮し、激しく陰茎をしごいて自分の手の中に射精した。
約15分が経ち、悩ましい声は聴こえなくなった。
ぼんやり見ていると、ガラスの向こうで便座から降りてシャワーを使い始めた様子だった。
難儀だな、つくづく…。
外野からはこんなふうに勝手に欲情までされて。
俺だけだろうか?
考えてみれば何重にも捻れている。
患者相手に、この性癖。しかも同性だ。
俺はおかしいのか…?
自分をおかずにオナニーされていると知ったら、彼はどんな気がするだろう。
大手の一般企業では、幹部ともなると女性患者を個人秘書として雇うケースが多いと聞く。
表向きは秘書だが、細かなスケジュール管理などが患者に務まるとは到底思えない。
つまりは、その他「何らかの」要員として雇われているのだ。
善し悪しは別にして、それだって女性患者だ。
…まぁ、俺が知らないだけで男性患者の秘書もいるのかもしれないが。
シャワートイレのドアが開いた。
湯気とともに彼が顔だけ出して、着替えを取ってほしいと言う。
小さなタンスの引き出しから替えのスパッツを出してきて渡した。
湯気から糞便の臭いがした。
着替え終わって出てきた彼は、恥ずかしさと諦めの混在した表情で、消え入るように
ごめん…
と言った。
「何も謝ることはない。大丈夫か?」
頷く彼に、よし、じゃあ片付けの続きを終わらせてしまおうと明るく言った。

