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第1章 好きな人


『大丈夫です』

『わかりました。ではまた。おやすみなさい。』

好きな人とのLINEは終わった

(もっと色んなお話してみたかったなあ⋯)

少し口を尖らせながら、でも、名前もLINEも出来ただけでも大分進展したという充分な事実を思い出して、これ以上の欲は出さないことにした


そして、土曜日⋯


学校が終わるとすぐに待ち合わせの駅に向かった

ドキドキしながらホームへ降りたが、まだ彼の姿はない

(早すぎた⋯)

今日は、よく晴れている。綺麗な青空を眺めながら待っていたら、あっという間に時間は過ぎていた。

「お待たせしました」

パッと声のする方を向くと、そこには祐介くんがいた

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