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第1章 好きな人


祐介くんが私を見る目線に気づいた時に、自分がペラペラと偉そうに物言っている事に気づく

「ごめん。素人の私が偉そうに⋯」

「いや、その通りだと思う。君のいうとおり、少し焦っていた。そんな眼では何も見つけられないだろう。ありがとう。」

柔らかく微笑む祐介くんに私は少し赤面する

「そういえば、君の名前を教えてもらえないか?」

あ、そういえば、言ってなかった⋯

「椎名光莉(シイナヒカリ)⋯です」

「椎名光莉⋯いい名だな。光莉でいいか?」



な、名前を⋯!

「も、もちろんです!」

嬉しすぎる!

天にも昇る気持ちとは、まさにこのことだと思った

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