この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
描いてください
第1章 好きな人
(祐介⋯)
その時初めて、名前を見た
(祐介くんかあ⋯)
何度も心の中でその名前を唱えながら、ドキドキと胸を高鳴らせていた
(いくつなんだろう⋯同い年かな⋯)
こんなにも何も知らない相手のことを好きになるなんて、思いもしなかった
ピコン
『少し驚きましたが、大丈夫です。話というのは、直接じゃないといけない話なのでしょうか?』
少し間を置いてから
『すみません⋯どうしても直接言いたくて。いつでもいいので、お暇な時間はないでしょうか?』
こんな素性の知れない人間と会ってもらえない可能性もある
私は祈った
承諾してくれることを