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スグリ姫の試練(くすくす姫後日談・その3)
第1章 一週目
(外まで送ったら、良かったかな…)
姫は今更、思っても仕方のないことを思い返しました。
(でも、そしたらきっと泣いてたものね)
別れ際に泣いていたら、サクナは困った事でしょう。
考えていると涙が目の縁に溜まってきたので、目を閉じて寝返りを打ちました。
「んっ…」
姿勢を変えようとした動いたときに、下腹が鈍く痛んで、姫は顔をしかめました。
(サクナが居なくなった途端に、なるなんて…欲張りな体…)
前もそう、と姫は思いました。
この前、月の物が来たのも、サクナが故郷に帰った時でした。
(なんて、あさましい…そんなに、愛されたいの…)
自嘲気味に考えてはみるものの、サクナに抱かれた時の記憶は、どれを取っても幸せすぎて、思い出すだけで姫を切なく苛みました。
目を閉じていても次第に鼻がぐすぐす言い始めたので、もう寝てしまおう、と姫は思いました。
眠ってしまって、その間だけでも、全てを忘れてしまいたい、と。
そう思って目をきつく閉じましたが、それはどんなに願っても、とても難しいことでありました。
姫は今更、思っても仕方のないことを思い返しました。
(でも、そしたらきっと泣いてたものね)
別れ際に泣いていたら、サクナは困った事でしょう。
考えていると涙が目の縁に溜まってきたので、目を閉じて寝返りを打ちました。
「んっ…」
姿勢を変えようとした動いたときに、下腹が鈍く痛んで、姫は顔をしかめました。
(サクナが居なくなった途端に、なるなんて…欲張りな体…)
前もそう、と姫は思いました。
この前、月の物が来たのも、サクナが故郷に帰った時でした。
(なんて、あさましい…そんなに、愛されたいの…)
自嘲気味に考えてはみるものの、サクナに抱かれた時の記憶は、どれを取っても幸せすぎて、思い出すだけで姫を切なく苛みました。
目を閉じていても次第に鼻がぐすぐす言い始めたので、もう寝てしまおう、と姫は思いました。
眠ってしまって、その間だけでも、全てを忘れてしまいたい、と。
そう思って目をきつく閉じましたが、それはどんなに願っても、とても難しいことでありました。