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アムネシアは蜜愛に花開く
第5章 Ⅳ 歪んだ溺恋と束の間の幸せ

「んんっ、ん、ふ……ぅっ」
悶えると、ちゅぱりと音をたてて巽は唇を離す。
「ここ、凄く硬くなっている。お前、俺のを舐めながら興奮したわけ?」
「違……っ」
「だったら確かめないとな」
わたしの片足が開かれ、彼の膝の上に跨がらせられる。
真っ正面で見る彼は、濡れ髪を掻き上げながら妖艶に笑い、わたしの秘処につぷりと指を埋めると口端を吊り上げた。
「ぬるぬるだぞ、お前」
「言わ、ないでっ」
抜き差しする巽の指に、全神経がもっていかれてしまう。
気持ちよくてたまらない。
巽の指でこんなに感じてしまう、いやらしいわたしを見て。
「巽、ん……ああ、巽っ」
巽に欲情しているの。
巽だから、こんなに濡れて熱くなるの。
湯よりも熱い視線を絡ませそう訴えると、薄く開いた巽の唇からため息のような言葉が出された。
「アズ……あまりにも可愛くて、指ではなくて俺のでキスしたくなる」
「え?」
「たまんねぇんだ。俺の……剥き出しの部分で直に感じて」
巽が、さっきわたしが舐めたものを手で掴むと、その硬い先端でわたしの秘処を突くようにして擦る。
堅くて熱いものが、わたしのさざめく部分を摩擦されただけで、わたしはびくびくと体を震わせてしまう。
体が、無条件に悦んでいる。

