この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アムネシアは蜜愛に花開く
第6章 Ⅴ アムネシアは蜜愛に花開く

巽はわたしの唇を奪うと、ゆっくりと腰を動かした。
わたしの中でぎちぎちに入っていたものが膣壁を擦るだけで、子宮が喜び快感の蠕動を広げてくる。
「巽、あああんっ、ああ、巽っ」
ずっと、愛する巽とこうやってひとつになりたかった。
「ああ、お前の中、凄く蠢いて襞が絡みついて……俺が好きだって、言ってる」
強制でも衝動でも義務でもなく、ただひとりの女として、愛する男に心ごと抱かれたかった。
愛を確かめ合いたかった。
「好き、よ。巽、……巽とひとつになれたの嬉しい、とても幸せ」
すると巽は眉間に皺を寄せるようにして、荒々しくわたしの唇を奪う。
上も下も繋がった部分に激しく攻め立てられる悦びは、女としての快感を強めていく。
どこまでも巽を感じながら、気持ちよくなれる幸せ。
ああ、こうやって巽と愛し合いたかったの、わたしは。
心も奮えるほどの快楽を、あなたと分かち合いたかったの。
飛び散るのがなんなのか最早わからないほど、巽は自分が男なのだということを主張して、どくどくと脈打つ熱杭を、さらに息づかせてわたしの奥に向けて擦り上げていく。
「ああああっ、巽、凄い。気持ちいいっ、巽」
わたしは巽の背に回した手の指に力を込めて、官能の波に身を震わせた。
「はっ、気を抜くと……もっていかれそうだ」
汗を滴らせる巽が愛おしくてたまらない。
「好き、好きなの。巽、もっと、もっと頂戴。もっと愛して」
「ああ、とことん愛してやる。アズ、ずっと……こうしたかった」
巽はわたしの両足を持ち上げ両肩にかけると、さらに密着するようにして深く突いてくる。
「ああ、奥までくる。子宮が……悦んでるっ」
「やばい、なっ、お前の中。やみつきになりそうだ」
肌が、襲いかかる快感に粟立てば、舌を捻り込ませるような性急なキスをされる。
わたし達は強く抱きしめ合ったまま、巽のリズムで揺れ、果てに向かう。

