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囚われる…
第3章 楼蘭



「見ろ…、お前にわかるか?」


馨が俺の耳元で重く囁いた。

店内に客が入り始めている。

200人は座れるだろうという店内のBOX席にはまばらに客がいる。

ドレス姿の女が多すぎてわかりにくいが落ち着いたスーツを着た男が何人か見える。


「嘘だろ…!?」


そんな独り言を呟いていた。

国会中継で見かける顔や財閥と呼ばれるグループの会長や長者番付に並ぶ顔ぶれが見える。

ソックリさん…、なんて馬鹿な事はないよな?


「あっちは警視総監だ。」


新しく入って来た客を馨が指を差す。


「そんな…、馬鹿な…。」


ただ狼狽えるしか出来ない。

意味がわかるか?

自分自身に自問をする。

政界、財界、各種著名人が集まる秘密club…。

それが楼蘭の正体…。


「ほら、日本の未来も来たぞ。」


馨がまた指を差してクスクスと笑う。

何代か前の総理大臣の息子が現役の副大臣と共に店に入って来た。

日本の未来…!?


「まさか!?」

「ここで総理が決まると言っても過言じゃない…。」


馨はまだニヤニヤとしていた。

目眩がしそうになる。

なんなんだ?

この店は?

幻の頭がオーナーだという噂自体が信じられなくなって来る。

これだけの店ならば100年以上の歴史を持っているという方が自然に感じるからだ。

身体がふらついた。

馨が俺の腰を抱く。


「大丈夫か?」


余裕の笑みを浮かべた馨の手が俺の顎を掴んで来る。

顔が軽く上げられる。

なんなんだ?

身体が上手く動かない。

引き寄せられるように馨の唇が俺の唇に重なった。


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