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囚われる…
第4章 馨…
息を吐き出す。
「馨…。」
「この方が楽だろ?」
「馨…、キスしてくれ…。」
「あぁ…。」
俺の腰を軽々と動かしながらキスをする。
キスに集中をしないとイキそうになる。
馨の腹で俺のペニスが擦られる。
身体の中が掻き回される感覚なのに股間が熱く込み上げる快感だけを感じてしまう。
「馨…。」
「イッていいぞ。だが意識は失うなよ?」
馨がニヤニヤとする。
2時間は馨に抱かれ続けた。
痛みはとっくになくなり快感だけが俺を支配する。
あれから、また2度はイカされた。
「馨…、あぁ…あんっ!もう限界…。」
「あぁ…、俺もイキそうだ。」
馨が頬にキスをする。
馨の腰の動きが早くなる。
「やらぁ…、イッちまう!」
壊れそうなほどの射精感…。
「あぁ…、やっぱりその顔だ。」
一瞬だけ馨が微笑んだ。
馨だって…、すげーいい顔をするじゃん?
そう思った時に身体の中を押し広げるような感覚が襲った。
「馨!」
怖くてしがみついていた。
馨が小さく呻くと身震いをする。
また意識が遠のいた。
次に目が覚めると馨が俺の髪を撫でていた。
「何時だ…?」
いつの間にかベッドに寝かされている。
しかもベッドは綺麗にシーツの交換済み。
「後2時間で朝だ。」
「寝なかったのか?」
「いや…、お前のお陰で久しぶりに寝れた。」
寂しい顔で馨が笑う。
「なんだよ?」
なんでそんな寂しい顔をするんだ?
「シャワーを浴びたら帰れ…。」
「いいのか!?」
馨がまた寂しい顔で笑う。
「次はお前の意思で来ればいいんだがな…。」
そう言った馨はずっと窓の外の夜景を見ていた。