この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
囚われる…
第5章 許されない逃亡…



愛なんか全く感じない。

むしろ屈辱しか受けていない。

なのになんで馨は俺を選んだんだ…。


「馨…、お願いだ。やめてくれ…。」

「匠にはお仕置きが必要だ。」


Tシャツの上からそそり立つ乳首を甘噛みされる。

反対側はまだソフトに撫でられ続け、羞恥心という奴のせいで、込み上げて来る声を殺すというつまらない常識が頭を支配する。


「あぁ…、可愛い顔をしやがって…。」


馨が嬉しそうに言う。


「馨…、やめて…、怖いんだよ…。」

「飛行機がか?」

「馨がだよ。馨と馨が存在をする世界が怖いんだよ。」

「だから逃げたのか?」

「逃げたかったんじゃない。」


逃げたかった…。

いや…、馨と離れられなくなる自分が怖かった。

馨は俺を愛していない。

だけど俺は馨を求めている。

虜にされていると言っても過言じゃない。

これはある種の愛だ。

愛のない馨に溺れて愛を感じている。


「馨を愛している。」


自分から馨の頭を抱えるようにして馨にキスを求めていた。


「愛?」

「そうだよ。馨がイカないのは愛がなく人を抱くからだ。」

「お前には感じるぞ。」


馨がニヤニヤと笑う。


「ならちゃんと愛してよ。俺をちゃんと見て知って愛してよ。」

「お前の事は全てを知っている。」


そうだ。

全てを知る立場にあるから愛が芽生えない。

だが…。


「俺の心まではわからないだろ?」

「匠の心?」

「俺が馨にどうされたいのかまでは馨にはわからないだろ?だから逃げたくなるんだ…。馨のそばにいるのが辛くて逃げ出したくなるんだよ。」


馨に少しでも人らしい感情を求めていた。


/93ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ