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囚われる…
第5章 許されない逃亡…



ただ欲しいと思ってしまう気持ちをそのままフェラで表現をする。

俺のものにする…。

俺はもう馨のものだから…。

そう思うと不思議と男の性器が愛おしいと感じる。

亀頭の裏の筋にも舌を這わせていく。

自分が感じる場所を馨で試してみる。

ほんの少しだけ膨らみはしたが勃起というにはほど遠い…。


「俺を愛してない…?」

「愛って奴がよくわからないからな…。」


寂しい顔を馨がする。

どんな生き方をして来たんだ?


「キスをしてくれよ…。」


馨に甘えた声を出していた。

お互いの唇を喰むようなキスから舌を絡ませるキス…。


「俺が欲しいんじゃないのか?」

「あぁ…、匠は欲しいと思う。」

「その気持ちがもっと強くなって俺以外は何も要らないって思うくらいの気持ちになれば、それが愛って奴なんだ…。」

「匠以外は要らない?そんな事が出来る訳がないだろ?」


馨がクスクスと笑う。

楼蘭というあの世界がある以上、俺だけの馨になる事は絶対にないんだと言っている。


「俺を抱いている瞬間だけでいいんだよ。じゃないと俺は馨から逃げたくなっちまう。」

「お前は俺のものだ。」


馨が俺の頬にキスをする。

変な漢方薬なんか飲んでいないのに身体中が熱くて胸が苦しくなる。


「匠は…、いい顔をする…。」


俺の手の中でほんの少しまた馨のペニスが膨らんだ。

俺が感じる時の顔に馨は反応をすると確信をした。


「もっと…、感じさせて…。」

「お仕置き中だぞ?」

「馨の全てが欲しいって言ったろ?」


完全に囚われている…。

彼に夢中で彼の虜…。

後6時間…。

たっぷりと彼を感じる時間はある。


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