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囚われる…
第5章 許されない逃亡…



馨の愛撫が始まる。

Tシャツも脱がされて全裸にされフルフラットシートに寝かされる…。

背中がひんやりとする。

身震いをした。


「ちょっと待ってろ。」


馨がコンパートメントから出て行った。

なんなんだ?

全裸で恐怖が襲って来る。

5分もすると毛布を持った馨が戻って来た。


「寒いんだろ?」


柔らかい毛布を俺にかける馨にしがみつく。


「俺から離れんなよ!」


自分から逃げたくせに馨が居なくなる恐怖に耐えられないと自覚をする。


「飛行機の中だぞ?」


馨は余裕の笑みを浮かべている。


「お願い…だから…。」


また目に涙が浮かんだ。

馨に捨てられたら俺の人生は終わる。

その恐怖と、それでも馨を求めてしまう自分の感情が混ざり合い、おかしくなりそうだ。

チュッ…

チュッ…

何度もリップ音をさせて顔中にキスをされた。


「ほら、俺が居るから怖くないだろ?」


馨が優しい声で言う。

毛布をかけられてまたシートに寝かされる…。

顔から首筋へとキスが移動をする。

耳の後ろにチクリとした感覚がする。


「変な跡を残すなよ…。」


前回、馨のマンションで胸や腕にキスマークを残された。


「俺のものだから…。」


愛おしそうに見つめて俺の顔を撫でるくせに愛はないという馨…。

また泣きそうになる。

チュッ…

肩にもキスをされる。

そうやって快楽が始まると泣いている余裕なんかなくなって来る。

胸板に舌が這う。


「ぁっ…。」


乳首に舌が触れる。


「んぁっ…。」


乳首が強く吸われて口の中で舌に転がされる。


「くっ…。」


自分の手で口を塞ぐ。


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