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囚われる…
第6章 世界のバランス



クソッ…。

馨が言うと全く冗談に聞こえない。

恐怖で全身がゾクゾクとする。


「どうした?」


平然と人殺しを宣言したくせに何事もなかったように聞いて来る。


「シャワーを浴びて来い!俺は腹が減ったんだよ!」


噛み付くように言い返す。

そうしないとここで全身から力が抜けて馨のしたいようにされてしまう。


「あぁ…、そうだな。」


嬉しそうな顔で馨が風呂へと向かう。

俺が1人でリビングに戻ると汚れていたソファーや床が綺麗になっている。

妖精が常に綺麗にしてくれる…。

だから馨は意外と潔癖なところがある。

10分もすればテーブルに料理が並ぶ。

フレンチトーストやパスタ…。

多分、馨がかろうじて食べるのが洋食なのだろう。

料理が出来るくせにほとんど食べようとはしない。

時々、水で何かの錠剤を流し込むから多分栄養剤なのだとは思う。


「匠…。」


シャワーを浴びて俺と似たような服装で戻って来た馨が真っ先に俺に抱きついて来る。


「飯が先だ。」

「匠…。」


キスだけは許してやる。


「俺と居るなら他の奴を抱くな…。」

「匠が寝てるとつまんねぇんだよ。」

「俺が寝てても俺のそばからは離れんな。それが約束だろ?」

「俺が離れている間になんかあったのか?」


馨が不安そうな顔をする。

もしここで俺が誰かを適当に嫌いだとでも言えば馨はその存在を抹消するつもりだ。


「怖いんだよ…。起きた時に馨が居ないのが死ぬほど怖いんだよ…。」

「大丈夫…。俺が守ってやるよ。」


飯を食いながらなのに平気で俺の胸をまさぐりながら頬にキスをして来る。


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