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囚われる…
第7章 忘却の彼方…
俺と似たような境遇で俺よりも悲惨な体験をした馨に泣きそうになって来る。
「匠が泣く必要はない。」
「だって…、おかしいじゃないか!?世界のバランスを保っているのに、戦争で世界を壊す人間が次々に出て来るとか、絶対におかしいぞ!」
「そうじゃない…。戦争も世界にとっては必要な行為なんだ…。」
馨が俺の腹に向けて舌を這わせていた。
「そんなのおかしい!」
そう叫んだが、馨はクスクスと笑うだけだった。
その謎の施設で10年以上、馨は世界について様々な事を学んだ。
銃の使い方やナイフの使い方も教わり人殺しも経験させられたらしい…。
感情的な感覚を失い、常に冷静で、自分の役目を割り切って遂行をする人間に育てられた馨は自分の年齢もわからずに大人になり、初めて施設から出されて日本の楼蘭に連れて行かれた。
世界の一部である日本の管理人という役目を負った馨…。
この仕組みは2000年以上も前から続いている。
「戦争はその国のリセットをする為の最終手段だ。つまり、俺は管理人という役目を負い、俺がこの日本をリセットをするべきだと判断をすれば、この日本だって戦場になる。」
そんな恐ろしい告白をしながら、俺の股間に顔を埋めて俺の陰部をフェラし始める。
恐怖で萎えていたはずの陰核は馨の愛撫ですぐに勃起をしてしまう。
「あぁ…、でも…、何故…、俺に?」
竿をツーッと舌が這う。
「世界は裏と表でバランスが取れる。俺は匠と居る事でバランスが取れるんだ…。」
俺のペニスが温かく柔らかい口の中へと入っていく。
「ああっ!」
興奮と快感に流される。
裏に生きる馨が表で生きて来た俺を求めている。
それはある種の愛であり、究極の愛なのかもしれない。
「馨…、愛してるって言ってぇ…。」
「あぁ…、匠を愛してるよ。」
ローションを付けた馨の手がゆっくりと焦らすように俺のアナルを刺激して来た。