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囚われる…
第8章 囚われる…
胸板にキスが落ちて来る。
「匠…、また痩せたな?」
切ない顔で俺を見る。
前はこんなに表情を出す男ではなかった。
「馨…、何があったのか教えてくれ…。」
馨の手が俺の胸を撫で始める。
真面目な話をしていても俺への愛撫をやめようとはしないところは変わっていない…。
「俺が匠を愛してしまうと俺の判断が狂うかもしれないと言われたんだ…。」
柔らかい指先が乳輪に沿って円を描く。
真ん中の辺りがムズムズとして勃起するのを感じる。
「何故…、愛してたら…いけないんだ?」
「愛には情けが付き物だ。情けを持ってしまうと判断が狂う…。」
固くなる乳首が指先で転がされる。
「あんっ…、でも…、馨は馨だ。」
馨のバランスを保つ為に俺は存在をしていたはず…。
「俺がもし判断を誤れば、匠に責任を負わすと言われたんだ。」
背筋に恐怖の冷や汗が流れる。
「怖いだろ?匠…。俺も怖くなったんだ…。だから匠の記憶を消し、安全な場所へ帰す決断をした。」
「記憶を失くす…、そんな事が出来るのか!?」
馨が片方の乳首を指先で弄りながら、もう片方を口に含んで甘噛みをして来る。
身体を少し仰け反らして悶えてしまう。
「出来る。そういう前例がなかった訳じゃないし。」
「前…例…?」
気持ちがいい…。
ジーパンの中で勃起をする陰核が痛いと感じる。
「管理者が自分の愛人を半身として見つけ出してしまう前例は2000年の間に何度もある事だ。」
ジーパンのボタンが外されてファスナーが下ろされると開放という快感を感じる。
「あぁ…。」
喘ぐ俺の頬にキスをする馨がクスクスと笑う。