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囚われる…
第8章 囚われる…
テントを張るトランクスの上から陰核の先端を馨が指先で撫でて来る。
「こんなになってる…。」
嬉しそうに言う。
前はこんな焦らし方はしなかった。
羞恥心もなく俺をすぐに全裸にして感じさせる馨だったくせに、今は俺の羞恥心を煽って感じさせやがる。
「いじわる…すんな…。」
「しない…。たっぷりと愛してやるよ…。」
俺の腹に馨の舌が這う。
「俺の記憶を…、どうやって消した?」
「催眠術…。」
「そんな事で消せるのか!?」
「かなり複雑な手順が必要だがな…。人は思い出したくない事は忘れようとする生き物だ。例えば恐怖が大き過ぎるとその記憶を脳の中で消してしまう。」
トランクスの上から馨が陰核にキスをする。
「匠に催眠術でそれを思い出そうとすれば恐怖を感じるように強制をした。」
「お陰で偏頭痛持ちになったぞ。」
「後は事故に見せかけて匠をしばらく目覚めないようにする。周りの人間は事故の後遺症だとしか思わないから誰も不自然には思わない。」
ゆっくりとジーパンが脱がされてトランクスを下げられた。
「前例は…、やはり俺みたいに思い出したりとかしたのか?」
「何例かは、そういうのがあったが、問題は管理者の方がバランスを崩して自殺をするパターンがあるという事だ。」
馨が俺の勃起するペニスの先端にキスをする。
「馨は自殺を覚悟で俺の記憶を消したのか!?」
快感よりも先に怒りが湧いた。
愛おしげな顔で馨が俺の顔を撫でる。
「匠が怖がるから…、安全な場所へ帰すのが俺の役目だと思ったんだよ。」
有り得ない力で強く抱きしめられる。
いつもフェザータッチで快楽に俺を溺れさせる馨が今夜はしっかりと俺に存在感を刻み込んで来る。