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第10章 十

「彩芽ちゃん、一人暮らし？」

「えっ、えぇっと……」

　何と答えたら良いんだろうか。「変態のペットです！」なんて言えるわけがないし……かといって嘘をつくのもなぁ……。

「三人暮らしです……」

「三人？実家なの？」

「いえ、マンションなんですけど……知り合いと」

「ああ！今流行りのルームシェアって奴？！」

「ええ、まあ……」

　何故かテンションを上げる龍生さんに、お酒を作りながらニコッと微笑んだ。

「俺もルームシェアしてみたいなぁ……」

「っ、やめた方が良いです！ぜったい！」

「そ、そうなの……？」

　ヤバい。思わず即答してしまった。龍生さん、ひいてるし……！