この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕の彩芽
第10章 十

「龍生さん、ナイスアイディーアですっ!」

 ぐっと右手の親指を立てると、私は焼酎を勢い良く飲む。そして、ぷはぁっと息を吐き、グラスをテーブルへ置いた。

「行きましょう、沖縄!めんそーれ!沖縄!びば☆ロック!」

「ふふ、やっぱり可愛いね、彩芽ちゃんって」

「龍生さんは良い人ですね!でも、何でそんな初対面の私に親切にしてくれるんですか?」

 隣で頬を緩ませる龍生さんへ、不思議になりながら質問すると、龍生さんは少しの間考えて答え始めた。

「うーん……彩芽ちゃんが可愛いから」

 こんな照れずに女の子へ可愛いって言える男は、女慣れしてるモテ男だ。龍生さん、ひょっとしてチャラ男ですか……?

「……というのもあるけど、彩芽ちゃんを助けてあげたい気持ちが強い。本当に、どうする?彩芽ちゃんがその気なら、俺本当に飛行機のチケット手配するよ」

 その瞳はまっすぐ私を捉える。

「龍生さん……」

 どうしよう。私、逃げたい。ペットなんか嫌だ。けど……

「ありがとうございます……お気持ちだけで嬉しいです」

 頭を下げる私の心には、逃げ出す勇気なんてなかった。


/239ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ