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僕の彩芽
第13章 十三

 口内へ舌を差し込まれ、くちゅくちゅとかき混ぜられる。舌上を舐められると、ぞくりと甘く鳥肌が立った。

「……んっ……ふぅ……ちょ、待っ、て……ください……。隣に……さくらさん達が、いるのにっ……」

 胸を両手で押して、何とか口付けをやめて貰えた。

「……良いだろ、アイツらもしてるんだから。そんな事気にするな」

「そ、そんな事って!気にしないなんて無理ですっ!」

「……仕方ないな……」

 泣きそうになりながら訴える。そんな私に答えるも、秋人さんは今にも襲い掛かってきそうな野獣の様に私を睨んだ。

「……言っとくが、いつまでも我慢すると思うなよ?しようと思えば彩芽を押し倒して無理矢理に出来るんだ」

「……っ、はい……」

「……キスだけなら良いか?」

 苦しそうに聞かれると、静かに頷いた。すると再び唇を塞がれる。

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