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僕の彩芽
第15章 エピローグ
……今、何時かな?
目を覚ますと、寝室は電気が消され薄暗くなっていた。裸のままの体には毛布が掛けられている。
秋人さんは仕事に行ったのかな?……そう思いながら、ゆっくりと体を起こそうとする。
だけど誰かが体に覆い被さってくると、不思議になって聞いた。
「……秋人さん?いたんですか?仕事は?」
「……」
「……あきとさ……んっ……」
無言で口付けてくる秋人さん。
驚くも、すぐにキュンとして、口付けを受け入れていた。
「……秋人さん……。好き……」
首に両手を回し、唇を貪り返す。そのまま口の中へ入ってくる舌。それに翻弄されながら、寝室にちゅっちゅっとリップ音を響かせる。
「んっ……うぅん……」
――五分程経っただろうか。唇が離れると、私は聞こえてきた声に目を見開いた。
「彩芽、秋人さんは仕事だ」
「えっ……。その声は豪?!何してんの?!」
あまりの信じられない出来事に、体が震える。
私、豪とキスしてたの?!何で?!