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僕の彩芽
第15章 エピローグ
「彩芽、俺と付き合ってよ」
「はあっ?!何で!豪は秋人さんが好きなんでしょ?!」
「一緒にいる内に、彩芽の事好きになった」
「何じゃそりゃぁぁぁ!」
「キスした事黙ってて欲しかったら、俺と付き合えよ?」
「む、無理!」
何という男だ!心変わりが早すぎる!それにセコい!当たり屋みたいな事言って、脅すなんて!
「悪いけど、私は秋人さんの妻なの!結婚してるんだよ!」
「人の物の方が燃えるから良いぜ」
「っ、秋人さんを裏切って良いの?!秋人さんのこと尊敬してるんでしょ?!」
「それとこれは話が別だ。……彩芽」
急に覆い被さろうとしてくる豪から逃げようと、ベッドを四つん這いで這いつくばる。
しかし後ろから抱き締められて、甘い声で囁かれると背筋を凍り付かせた。
「ああ、可愛い可愛い……。彩芽……やらせて……」
盛りのついた雄犬か……。
「いやぁ……。豪、ダメ……」
背中を舐められながら身体を捩らせる。そんな私へ、豪は低く続けた。
「今度は俺のペットになれよ。彩芽はペットだろ?永遠に、ペットからは逃げられないんだ――」