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僕の彩芽
第3章 三
500万なんて大金払えないし、やっぱりこのまま秋人さんのペットとして生きていくのか……。
「はぁ……」
ため息を吐きながら、私は目を閉じている秋人さんの顔を見つめた。まじまじと見るのは初めてだ。……美形。彫刻の様に美し過ぎて、眩しい……。
「うっ……」
光輝く様な美貌に、思わず目を細めた。そんな私へ目を開けて、尋ねる秋人さん。
「何だ?」
「いえ、何も!」
やっぱり彼女いるよな。床にばら蒔かれているコンドームがその証拠……。
「おやすみなさい……」
ひとまず私はもう何も考えたくなくて、そのまま目を閉じた。翌日から悪夢の様な日常が始まるなんて、思ってもいなかった。