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僕の彩芽
第4章 四
「秋人さん、これって……」
「餌だ。食べるだろ?」
「えぇっ……と、それは……」
秋人さんの持つ一本のソーセージを見てショックを受ける私へ、ニコニコと微笑む秋人さん。変人だ。やっぱり変わってる。私を犬だと思っている、この人……。
「ありがとうございます。いただきます……」
断る権利もなく、私はソーセージを受け取る。
「ああ、そうだ。昨日シャワーをしてなかったから、今からするぞ」
唐突に思い出したかの様に秋人さんが私の腕を引っ張ると、そのソーセージを床へ落とした。
「えっ、シャワー……?」
って、まさか、秋人さんが私の体を洗うって事じゃないよね?普通はそんなわけない。あり得ない。だけど……この人ならあり得る……。
「秋人さん!1日ぐらいシャワーしなくても大丈夫ですから!」
手を引っ張られベッドから降りながら、慌てて言った。そんな私の方を振り返った秋人さんの顔は、無表情で。
「良いから来い。ペットだろ?」
「は、はぃぃぃ!」
私は怯えながら、全力で叫んでいた。