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僕の彩芽
第4章 四
……――何故、こんな事に。
「ほら、下向け。お湯掛けるぞ」
ボディソープなのか、シャンプーなのか、甘くて良い香りのする浴室。ここへ入るとすぐ床で四つん這いにさせられ、シャワーを持った秋人さんから髪にお湯を掛けられ始めた。
「……」
言われた通り頭を下げて、暖かいお湯を髪に掛けられながら、お湯の流れていく床を見つめる。秋人さんはワイシャツと黒いスーツのズボン、腕にはゴールドの腕時計をはめていて、自分の格好との差に私の羞恥心は限界オーバーしていた。
「ポチ。シャンプー付けるぞ」
「……」
秋人さんから髪にシャンプーを付けられ、両手で泡立てられると、本当に私犬になったんじゃないのかなとさえ思う。秋人さんからシャンプーをされるのが心地いいとも……。
「ポチ。泡流すぞ」
再び髪にシャワーを掛けられながら、私の心は少しだけ高鳴った。