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僕の彩芽
第4章 四
* * *
浴室から出て、バスタオルを体に巻いた格好でリビングに行くと、ソファに足を組んで座っている秋人さんから無表情でバスローブを渡された。
「とりあえず、これ着とけ」
「はい……」
「後で下着と着替えの服を豪に買わさせる」
「あ、ありがとうございます!」
服着てて良いんだ!ずっと下着でいないといけないのかと思ってた……。
「お前、何色が好きだ?」
バスローブを受け取りながら安堵していると、質問されて不思議に思いつつ答える。
「黒とか、青です」
「分かった。その色の服を用意させる。下着は豪に選ばせる」
下着はあいつの趣味かよ……そう思いながら、秋人さんへお辞儀した。
「ありがとうございます……」
「ポチ。来い」
急に呼ばれるとそのまま拒否する権利もなく、秋人さんの方へ近付いていった。そして秋人さんの隣へ座ろうとすると、すかさず言われる。
「違う。膝の上だ」
「……」
えっ……えぇぇぇえ!膝の上って。やっぱりペットかよ!