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僕の彩芽
第5章 五

「っ……!」

 何だこいつ!ホモでしょ!何で私に……。まさかホモと偽って、初めから私の体目当てで?!

「ん、う……」

 ソファに座ったまま豪から唇を貪られ、静まり返る部屋。時たまリップ音が響くだけで、先程まで騒がしかったのが嘘の様だ。

「んっ……」

 修行って、一体何するんだろう……。やっぱり、エス、イー、エックス……?!

「うぅん……」

 困惑しながら貪られる唇に眉根を寄せた。そんな私をソファへ仰向けに倒して、豪は口づけを続ける。ドサッと私が仰向けに倒れた瞬間、ソファが弾んだが。薄目を開けながら私の上に乗る豪を見て、唇を吸い上げられつつその真剣な視線に足をじたばたと動かした。

「んー!んー!」

 やめろ……まじで……。こいつ絶対許さん……。私のファーストキスを奪いやがって……。

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