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僕の彩芽
第5章 五
「お前、ホント可愛くねーな……だから親から売られんだよ!」
「うるさい!うるさい!うるさい!」
どうせ私は子供だ……。豪の言うとおり、私のせいで母親から売られたんだと思う。素直じゃないし、ひねくれているし。考えたら、……泣けてきた。
「うぜーな!泣くんじゃねーよ!」
「豪ぉぉぉ!私家に帰りたいよぉぉぉ!」
「諦めろ。恨むなら自分の親を恨むんだな。ギャンブル依存だろ?お前の母親」
「えっ……ギャンブル依存……?」
私が涙を流しながら豪のニットを掴むと、豪は私を無表情で見つめた。私が引っ張るせいで、豪の白いニットがびろーんと伸びている。
「お前の母親が借金作った理由は、パチンコだ」
「嘘だ……だって私、バイト代も全額お母さんに渡してたんだよ……」
お母さんがギャンブル依存?借金の理由が、パチンコ?そんなの初耳だ……。じゃあ私が売られたのって、お母さんがパチンコで借金したせいじゃん!
「家に帰りたいなら、風俗で働くか?働いて秋人さんに500万返せば良い」
「でも……」
「俺が使い物になるようにしてやるよ」
ショックを受けて呆然としていた。そんな私に覆い被さってきて、豪は私の唇を自身の唇で塞ぐ。