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僕の彩芽
第6章 六
……――嗚呼、ホント何でこんな事に……。豪の言う通り、母親を恨めば良いの?憎しみは憎しみを生むだけなんて、綺麗事言う余裕もない……。
「う……秋人さん、まだですか?」
あれから秋人さんに両足を開く様に言われ、その通り助手席に座ったまま両足を開くと。秋人さんは信じられない事をまた言い出した。私に自分で蕾を触る様に……
「まだだ。俺が良いって言うまで、自分で触れ」
運転席側の窓は全開にして、吸っている煙草の煙をふうっと窓の外へ吐く秋人さん。何をしても絵になる。だけど今の私には、悪魔にしか見えない。
「嫌だ……ぁ……恥ずかしい……秋人さん、ごめんなさい……」
「まだ話す余裕があるのか?良いか?ポチ。俺はお前が可愛いペットだからこんなことさせるんだ。分かるよな?」
「ぁ……はい……」
……分からない。絶対分かりたくもない。秋人さんなんか嫌いだ……。こんなことさせて……絶対復讐してやる!
「可愛いポチ。もうクラブには行くなよ?あそこはチャラい男ばっかりだからな」
煙草を右手に持ったまま私の顔を左手で引き寄せ、私の額へ口づける。
「もう、やめて良いですか……?」
その質問には無言の秋人さん。私は下唇を噛み締めながら、羞恥心の溢れる行為をさせられている事に涙した。それから秋人さんが良いと言うまで、やめさせて貰えなかった。