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僕の彩芽
第7章 七
……――シャワーを浴び終えバスローブに着替えると、リビングのソファに秋人さんが座っていた。さくらさんはいない。エッチが終わって帰ったんだろうか……。
「ポチ、自分でシャワー浴びたのか?」
「あ、はい、すいません……」
って、何で私が謝らないといけないんだよ……!秋人さんはさくらさんとエッチしてたんだから、謝る必要ないのに。
「髪乾かしたか?」
「はい、今ドライヤーで」
「来い。クシで整えてやる」
「……はい」
少し苛立ちつつも、秋人さんから呼ばれると、私は秋人さんの隣へ腰掛けた。そして持っていたクシを秋人さんへ渡すと、秋人さんが私の髪へクシを通す。
「……さっきの人は誰ですか?」
「知り合いの風俗嬢だ。たまに部屋に来る」
「彼女ですか?」
「違う。俺に彼女はいない」
丁寧にクシを通してくれる。秋人さんって几帳面なのか。やっぱりペットが大切なのか。……少し嬉しいと思う私は変だ。
「よし、良いぞ、ポチ」
「私にはキスしてくれないんですか……?」
「して欲しいのか?だったらしてやる」
クシをテーブルに置く。そんな秋人さんへ質問すると、秋人さんから頬へ軽く口づけられた。
「……」
折角ドキドキしたのに。ほっぺかよ――