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僕の彩芽
第7章 七

 所詮私はペットだ。秋人さんにとって、女の子じゃない。

「ほっぺで良いですから……もっとしてください」

「ポチ、どうした?キスならいくらでもしてやるけど」

 そのまま後ろからお腹に両手を回されながら、左頬へ繰り返し口づけられる。軽く、触れたのか触れていないのか分からない感触。……足りない。けど。

「ポチ、俺のポチ。愛してる……」

「っ……」

 耳元で囁かれて、ぞくぞくと鳥肌が立った。何これ……全身が痺れる様な感覚……。

「……秋人さん、そんなにペットが好きなんですか?」

「好きだ」

「ペットなら何でも?」

「ああ……好きだ」

 続けられる頬への口づけ。それはだんだんと重く、感触がはっきりと分かる様になっていく。

「ポチが好きだ」

 ペットとしてだと分かっているけど、その言葉を聞いた瞬間甘い痺れに襲われた。


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