この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕の彩芽
第7章 七
豪も秋人さんも何を考えてるんだろう。豪の考えてる事は分かるけど……。秋人さんの側にいたいのバレバレ。
「でも秋人さん、部屋はどうするんですか?」
「荷物置きになってる部屋を豪に使わせる。俺とポチは今まで通り寝室で寝る」
「そうですか……」
私の質問に秋人さんが冷静に答えると、側から豪の呟く声が聞こえた。
「秋人さんと彩芽が一緒に寝る……?マジ殺す……」
こ、怖いよ!殺気を感じるんですけど!
「おい彩芽……俺の前で今みたいな事秋人さんにしたら、潰すからな……」
「分かった……」
低い声で豪から脅されると、私は緊張しながら頷いた。……自分でも分からない。何で秋人さんにキスを頼んだのか。一瞬の気の迷いって怖い。私は秋人さんに復讐したいのに……。