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僕の彩芽
第7章 七

 秋人さんって、絶対罪作りな人よね……。秋人さんを好きな人、沢山いそう。

「ポチ?まだして欲しいのか?」

「……もう大丈夫です」

「そうか。いつでもして欲しい事は言えよ?ペットを満足させるのが飼い主の務めだから」

「ありがとうございます……」

 私のお腹から両手を離す秋人さんへ私はお礼を言うと、ふと視線を上げる。すると――……

「彩芽……お前、秋人さんに何て事させてんだよ……」

 ソファの背もたれの後ろに豪が立って、今にも呪ってやると言わんばかりの顔で此方を見ていてビクッとした。

「豪……」

「豪、どうした?お前も呼んでねーぞ?」

 私と同様、豪に気付いて秋人さんが質問する。

「秋人さん!俺も一緒に此処で暮らしたいです!」

「此処で……?別に良いけどよ」

「マジすか?!やったぁ!」

 豪の頼みに即オッケーを出す秋人さん。そんな秋人さんの言葉を聞いて豪がガッツポーズする姿を、私は呆然としながら見ていた。

「豪も一緒に此処で暮らすって……」

 そんなの絶対嫌だぁぁぁ!

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