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SNSの甘美な罠
第7章 再会
季節が何周したであろうか?
男が晴れて妻帯者となり、新居を構えるその頃には過去の出来事など忘れてしまった。近隣住民に挨拶周りも無事に済み、新生活に慣れる日々を過ごしていた。
瞬く間に季節は進み、男の妻も近隣住民と打ち解けてある家族の名前を聞く回数が増えた。
聞けば良くしてくれる事と、趣味が合うのだと言う。女二人で短時間の遊びにも連れ立って歩く、そんな仲になるまで時間は必要なかった。
新しい土地での生活もこれで心配ないな、そう感じ始めた頃に妻から一つ話があった。
件の家族の奥方から、夕餉の誘いがあったらしい。夕餉と言っても簡単に言えば鍋パーティーをしようと、女二人で盛り上がった結果の提案だそうだ。
妻が望むならば、と男は深く考えず、誘いに乗る事にした。