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イかせ屋…
第2章 取り立て
曽我さんの一言で一斉に危ない人々が立ち去る。
「おいで…。」
優しい声を聞かせながら、このお屋敷の奥へと私の肩を抱いたまま歩いてく。
中庭が見える長い縁側を抜けると更に長い廊下に移動する。
その途中にある障子を開けて曽我さんが私を中へと引き入れる。
小さな小部屋、更に奥には襖があり、その襖が開けられる。
「ひっ!?」
薄暗い部屋…、床は畳。
その真ん中にやっぱり時代劇で見るようなキンキラの布団が敷いてある。
しかも、フカフカのダブルのお布団。
お殿様が女の人の着物の帯を引っ張ると、女の人が
「あれぇー…。」
と叫んでくるくると周り着地するようなお布団…。
そんな馬鹿な妄想をしてると
「これに着替えて布団で待ってろ。」
と言う曽我さんに小さな紙袋を渡される。
そのまま、曽我さんはスタスタと部屋から出て行き薄暗い部屋には私だけが残された。
着替えろって…。
紙袋の中を確認する。
これって!?
エステなどで見る小さな白いビキニの水着…。
だけどあくまでも乳首を隠すだけのブラと股間の割れ目を隠すだけのほとんど布地がないパンティ…。
いやぁぁぁぁあ!?
無理!無理っすよ、旦那!
ひたすら悩んでる間に曽我さんが戻って来る。
粋な着物…。
今からお茶でも立てるのですか?
そんな着物の姿に曽我さんが変わってる。
「着物…?」
「ああ…、仕事着だ。」
素で答える曽我さん。
「着替えてくれないと仕事が出来ないんだが?」
「なんの仕事ですか!?」
「イかせ屋…。まぁ、今回は感じさせるだけのマッサージしかしないけど?」
なんなのよ?
イかせ屋…?
この人って一体何者?
ブツブツと言って考え込む。